甘えっ子
                                
          
 末っ子はどうしても甘やかしてしまう。我が家の4匹目の末っ子の子犬のことだ。他に3匹の中高年族がいるが、最近めっきり老け込んだせいか静かになりすぎた。それでと言うことで、シュナウザーの子犬を買ったのが今年の4月。同じ犬種同士気が合うのか、彼は年長のシュナウザーと良くじゃれ合っている。しかし年長は直に疲れて寝てしまう。すると末っ子は僕の膝に飛び乗り、悪ふざけをはじめるのだ。顔をなめたり、手に噛みついたり。
 仕事にならない。床に放り出しても再び勢いよく膝に飛び乗ってくる。両前足をつかんで顔を睨みながら説教する。彼は愛くるしい両目で僕の顔を見つめている。分かった?と言って床におろす。しかし彼は懲りずに膝に飛び上がってくる。こんな事を数回続けた後、僕は年長に声をかける。弟の面倒くらいは見てくれよ。そう言って末っ子を床におろす。2、3回末っ子は年長にじゃれつくが、直に年長は唸って末っ子の首根っこに軽く噛みつき、別の部屋に消えてしまう。それから再び末っ子の相手を僕がするはめになってしまうのだ。一度唸って彼の首根っこに噛みついてみたことがあるが、末っ子はよけい興奮して僕にじゃれつきだしてしまった。僕の噛みつき方が悪かったようだ。