本当の新型肺炎の怖さ
この三ヶ月間、新型肺炎(SARS)で追われ続けている。自分の勉強のためということもあって、ホームページを立ち上げ日々情報をまとめ続けている。世界保健機関(WHO)の最新情報公開が朝の三時過ぎ。他に米国や各国の情報も一緒に合わせて掲載。結局朝出勤前まで時間を費やす。国からの情報は十分ではない。生の情報が保健所業務には重要なのだ。
もともと睡眠時間は少ない方だし、朝型人間だったから早朝数時間の勉強とホームページの更新は辛い仕事ではない。しかしSARSをいかに自分の町で発生させないかと考えだすと、それは自分の感覚の中で完全に業務となってしまう。自分にとっての朝の自由な創造の時間帯がどこかに消えてしまった。日中の会議で眠気が襲ってくる。しかし今、この21世紀にはじめて出現した重篤な病気が、自分の町で発生したなら自分は対処できるのだろうか。自問し続ける。
帰国後発症した台湾医師の事例以来、日本国内でもSARSに対する関心が高まり、国からの通達も毎日のように入る。しかし世界の流行はすでに下火だ。SARSは今後もどこかに存在し続けるのは間違いない。一人の発生はその地域に大流行を起こす可能性がある。今必要なのはWHOも勧告している末永い監視体制作りだ。SARSに対する関心が薄れてきたときがもっとも怖い。