情報
保健所は地域の健康を守る砦である。色々な情報収集は業務上重要となっている。現時点での問題、今後予知される問題など、情報を収集して集積し、それから色々と分析して、担当地域の保健行政に役立ててゆく。生活習慣病、難病、感染症等、多くの病気の予防や行政的ケアが保健所の主務となっている。
僕は早朝にインターネットで世界中を飛び回り、保健行政や予防医学に関する情報を集めているが、そこでいつも気になることは、国によって情報の種類と量が違うことである。欧米各国は大体類似しているが、発展途上国、さらには公的機関が情報発信元になっている国では、情報の種類は異なっている。
WHOは最近国際規則を改定して、危険な感染症の24時間以内の報告義務を各国に課した。グローバルな生活環境は、一国で発生した危険な感染症をも、世界的に拡大してゆく可能性があるからだ。今、鳥インフルエンザにその可能性が高まっている。WHOは水面下での情報だけでは、当該国が正式情報として発表しない限り、WHOとしての発表と対策を講じることができない。SARSの際の中国からの情報公開の遅れが、その後の世界的パニックを導いた反省もある。IT時代、情報は隠蔽できない。より迅速な責任ある情報公開が、予防医学の世界では必要なのだ。