健康への意欲
五月になると健康増進法が施行されるということもあって、自治体や保健所の保健行政は何かと大変になる。何しろ住民は自ら健康を維持する努力をしなければならないし、行政はそれを支援してゆく体制作りに努めなければならない。自分の健康についてとやかく指図は受けたくはないと思う人も多いはずだ。かくいう保健所長の私の本音もそうだ。しかし、国民の多くが長寿を全う出来る時代になると、それを支えるための医療費や介護費が巨額になってくる。そんなことは長寿なんて夢だった時代には考えられもしなかったことだ。これからの市民社会維持における大きな課題となっている。
おばさん達の場合、意外と先を読むことにたけているのか、健康に対する関心が高い。保健所の運動プログラムにも、中高年の女性達が多く集まり、最後まで熱心に参加する。将来、家族に世話になりたくない!という気持ちが伝わってくる。一方、おじさん達はというと、定年まで煙草を吸いながら仕事一筋。定年後は頼りとする妻と子は悠々自適の生活。こんなはずではなかったと、おじさん達は閉じこもりがちになる。これでは平均寿命の性差はさらに広がる。おじさん達限定の健康プログラムが必要だ。今、真剣に考えはじめている。自分のことも含めての話である。