韓流

 
 中国での造語である、韓国大衆文化ブームを意味する韓流。韓国語読みでは「ハルリュ」、言葉を作った中国では「ハンリュ」、そして日本語読みではもちろん「カンリュウ」。でも最近は「ハンリュウ」と読むのが一般的になってきたようだ。この韓国大衆文化ブームは数年前に中国ではじまり、その後日本を含めてアジア全体に広がった。映画、ドラマ、音楽、料理など、今、果てしなく広がり続けている。この韓流の特徴として、年代を問わないブームとなっていることだ。特にドラマは中高年の主婦層の心をとらえた。それは「冬のソナタ」に始まったことは言うまでもない。
 多くの若者達は韓流を、欧米の大衆文化と同じく受け入れているが、中には冷ややかな見方をする人達もいる。その人達は、欧米の真似事をしながら先進国の仲間入りを果たした、かっての日本の姿を現在の韓国に見ているようだ。そこには我々日本人の歴史的に屈折して身につけた、アジアにおけるエリート意識も存在しているような気がする。韓国の文化には大陸の息吹を感じるが、また同時に我々日本人の感性の辿ってきた原点も仄かに感じられる。これまでは感性を全く異にしている欧米人の文化が、我々にはより刺激的で先進的に感じられ続けていた。しかし今、韓流の中でアジアの人々の感性との共通性を、我々は内心感動しながら意識しだした。韓流は今後、急速にアジア全体を変えてゆくかも知れない。