今冬のインフルエンザ
インフルエンザのシーズンがやってくる。寒くなるとウィルスが活発化して人から人へ感染しだすのだ。米国ではすでにA型インフルエンザが発生しだしているが、日本では今のところ報告されていない。今春流行したSARSも冬期間に復活する可能性がある。症状が類似しているから、今冬のインフルエンザ対策は特に重要となっている。
SARSは各国で厳重な監視体制が敷かれているから、今春のような大流行はまず起こらないだろうが、インフルエンザの流行は簡単には阻止できない。SARSの小流行とインフルエンザの大流行が同時に起きたときには深刻な事態になる。初期症状から両者は区別できない。1例のSARSの見逃しは、今春の香港の事態を引き起こす。
保健行政に携わる我々は海外でのSARSの発生を警戒している。発生したSARSが国内に、そして我々の地域に伝搬される事態を絶対回避したい。インフルエンザの流行が小さいほどそのようなSARSの監視は行き届く。インフルエンザはワクチン接種で8割の人の発症が予防できる。今年、国は例年よりも4割ほど多くワクチンを用意した。SARSもインフルエンザも感染予防方法などの情報は保健所で用意している。