秋に
仕事に意欲が沸かない自分に気づく。年と共にその頻度が多くなってくるようにも思う。若い頃はどうだったろうかと振り返る。やはり意欲の沸かない日もあった。しかし逆に何日間も徹夜して夢中で仕事に埋没した日々もあったはず。そのような日々は、予想される結果に夢を抱いていた。いつも遙か前方を眺めていた。仕事に夢中になるには若さが必要なのだろうか。年と共に夢を抱けなくなるから、仕事にも懐疑的になる。そんな構図も描けるような気もする。そう思うと寂しい。
夢を抱ける仕事とは何なのだろうか、としばし考えてみる。こんなことを考えるのは男だからなのだろうか。ふと妻の横顔を見てしまう。
年を経るにつれ、仕事とは毎日の糧を得るための手段になってくるのだろうか。考え続けると疑問ばかりなのに気づく。年とともに職場における責任は大きくなる。ここで再び責任とは何だ、という疑問が沸きそうになる。若い頃に感じる責任と年を経てから感じる責任は質が違うようだ。年を経ると全てに臆病になってくるのかも知れない。若い頃は夢を信じ、冒険に挑んだはずだ。そんなことを考えるのも秋のなせる業なのだろうか。